こんにちは!訪問看護師のぴぽんです!
今入院中の方も、ご家族が入院中の方も、介護中の方も毎日お疲れ様です。
お身体の状態にもよりますが、退院の話になると少しドキッとしますよね。
こんな状態でいいの?
これからどうすればいいの?
など、疑問や不安は尽きないと思います。
本日は、お医者さんに「もう退院していいよ!」と言われたらどうすればいいのか⁉
についてお話ししたいと思います。
今回は介護保険対象の方についてお話します。
介護保険とは
私たちは40歳になると被保険者として介護保険に加入します。
65歳以上の方は、市区町村(保険者)が実施する要介護認定において介護が必要と認定された場合、いつでもサービスを受けることができます。
厚生労働省のHPより
介護保険のサービスを受けられるのは以下の方です
2.40歳~64歳までで、特定疾病を患っている方(第2号被保険者)
恐らく入院中に介護保険申請していますか?とお話があると思います。
申請方法など、詳しくは【5分でわかる!】初心者のための介護保険を見てください。
申請していれば今度は今後の生活場所について考えましょう!
生活の場所を決めるポイント
生活場所を決めると言ったって、何をどうすれば…ですよね。
まずは詳しい人の見解を聞いてみましょう!
退院の許可を出すのは主治医なので、退院前の説明で「自宅がいいと思います」「施設がいいと思います」と話があると思います。
その時に一緒に確認してほしいのが、トイレ・食事・着替えは自分でできるのかです。
これらの行為は、もしご自身できなかった場合、介助が必要で、しかも割と大変な部分だからです。
説明の場には看護師さんもいるはずなので、看護師さんに聞いてもいいかもしれないですね!きっと看護師さんの方が詳しいです。
先生からのお話があったあとは、いよいよ退院先を決めるのですが、ここが1番のポイントです。
「あなた」はご家族にどこで過ごしてもらいたいか?
ご本人の思いも、もちろん大切です。
しかし、介護というのは長丁場です。体力勝負です。
ご本人に寄り添う「あなた」の心身も健康でなければなりません。
「あなた」はご家族にどこで過ごしてもらいたいか?
そのお気持ちも大切になさってください。
生活の場所にはどんな種類がある?
退院後の生活の場には、2種類あります。
- 自宅
- 自宅以外の施設
おおまかに説明していきますね。
自宅での生活
住み慣れた自宅で過ごしたいと思われる方は大勢いらっしゃいます。
でも、ご家族と同居しているならともかく、一人暮らしには難しいのでは?
と、思われる方も多いと思います。
しかし、不可能ではありません!
自宅で利用できる介護サービスはたくさんあります。
これからご紹介しますね。
自宅で利用できる介護サービス
訪問介護(ホームヘルパー)
入浴、お着替え、排泄など清潔に関することのお手伝い。食事作りや食べることのお手伝い。洗濯、掃除、買い物など日常生活のお手伝いをしてくれます。
福祉用具
介護ベッド(リクライニング機能付き)や手すり、浴室の椅子など、おうちで安全に暮らすための道具を借りたり、購入できます。
訪問看護
お薬を飲ませたり、曜日ごとにセットしたり、インスリン投与など医療行為。入浴、お着替え、排泄など清潔に関すること、医療機関との連携をおこないます。
訪問リハビリ
身体の機能維持やマッサージによるリラクゼーションをおこないます。また、飲み込みや発声の訓練をおこないます。(言語聴覚士さん)
訪問入浴
自宅のお風呂で入浴が難しい場合、お部屋の中に浴槽を持ってきて入浴することができます。
ショートステイ・レスパイト入院
ずっとおうちで看なくても大丈夫!一時的に入所や入院もできます。
通所介護(デイサービス)
デイサービス施設でリハビリや食事、入浴ができます。
また、夜何が起きるか分からないという不安もありますよね?
訪問介護や訪問看護には夜間状態が悪くなった時に様子を見にいくこともできます。(オンコールといいます)しかし、これはオンコールをやっている事業所とそうでないところもあるので、ケアマネージャーさんに確認してみてくださいね。
自宅以外の施設
いわゆる老人ホームです。種類がたくさんありますが、大きく2つに別れます。
「民間」か「公的」かです。
民間企業などが事業主となると、入居一時金や家賃、食費など各施設によって価格設定されています。また、「特定施設入居者介護」の認定を受けた施設は「介護付」と表示ができ、介護保険のサービスが受けられます。
一方、公的施設の場合は運営主体は主に国や、地方自治体、社会福祉法人、医療法人などで、知事の認可を受けた民間企業も含まれます。これらは介護保険で賄われています。
社会福祉という目的が前提のため、申し込みは早いもの順ではなく、介護度の重い人や介護できる家族がいない人が優先されます。
しかし、民間施設に比べ料金が割安の傾向から入居希望者が多く、待機期間も長いようです。
まとめ
今回は「退院したあとの生活の場」についてまとめました。
生活の場というのは「自宅で」も「施設で」も時間はかかりますが、あとから変更できます。
生活していくと色々と決断を迫られますよね。このブログが、そんなお悩みの一助となれば幸いです。
どうか、「あなた」自身も大切に。
ぴぽんでした!